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電動船外機の構造について | Electric Outboard Motors

電動船外機

電動船外機とは

電動船外機は、従来のガソリンエンジン式船外機ではなく、電気で駆動する船外機です。船に取り付け、バッテリーの電力とモーターでプロペラを回転させて推進します。排気ガスを出さないため、環境に優しい船外機で、CO2排出量の削減に貢献します。特に湖や川などの自然環境での使用に適しています。エンジン音がないため、静かに水上を移動できます。釣りやバードウォッチングなど、静寂を必要とするアクティビティに最適です。ランニングコストについては、ガソリン代が不要、電気代のみで楽しむことができます。また、エンジンオイル交換などの定期的なメンテナンスも不要です。操作性については、ガソリンエンジン始動のように手間がなく、スロットル操作も簡単です。初心者でも安心して使用できます。

バッテリー

電気モーターを駆動するための電源(電池)です。リチウムイオン電池が主流です。
電動船外機のバッテリー

モーター

電気エネルギーを機械的な回転力に変換する装置です。電動船外機には一般的に高効率で小型で軽量なモーターが使用されます。ギアボックスなどの減速装置を使用せずに、モーターからの動力をプロペラが直接受け取るダイレクトドライブ機構になっています。ダイレクトドライブ機構はデバイスがシンプルであるため、振動する可動部品が少なく、システム全体の騒音もはるかに低くなります。
電動船外機のモーター

コントローラー

バッテリーからの電力を受け、モーターの回転速度やトルクを制御する装置です。手で操作しながら電動船外機を動かすハンドコントロールタイプと、遠隔操作で動かすリモートコントロールタイプがあります。※画像はハンドコントロール(チラーハンドル)
電動船外機のコントローラー

プロペラ

水を押しのけて推進力を生み出す装置です。船外機の速度や推進力に影響を与える重要な部分です。
電動船外機のプロペラ

構造の特徴

1.エンジンがない
電動船外機はエンジンを搭載していないため、排気ガスや騒音が少なく環境負荷が低いです。

2.軽量
エンジンがない分、電動船外機は従来の船外機よりも軽量です。

3.シンプルな構造
エンジンや燃料タンクなどの複雑な部品がないため、電動船外機の構造は比較的シンプルです。

4.メンテナンスが簡単
構造がシンプルなので、電動船外機のメンテナンスは、ガソリンエンジン式船外機と比較すると簡単です。

電動船外機の種類

電動船外機は、出力や用途によって様々な種類があります。

小型船舶用
小型ボートやゴムボートなどの小型船舶に使用されます。

レジャー用
釣りやレジャーなどの用途に使用されます。

業務用
漁業、遊覧船、海上パトロールなどの業務用途に使用されます。

電動船外機のメリット

1.静音性が高い
電動船外機の最大の特徴は、驚くほど静かで静音性が高いことです。内燃機関がないため、当然ながら騒音と振動も少なくなっています。ePropulsionは、電動船外機のパイオニアとしてダイレクトドライブ技術とFOC (Field-Oriented Control) を業界で初めて導入しました。ダイレクトドライブ構造により、内部の可動部品の数が減り、ギアボックスがなくなるため、機械的な摩擦が少なくなり、うまく機能します。さらに、FOCによりモーター操作がスムーズになり、物理的な振動が減少します。この2つの仕組みを組み合わせることで、圧倒的な静けさを実現しています。

2.排ガスゼロ
電動船外機は排気ガスを一切排出しないので、汚染物質を吸い込むことなく操船できます。また地球環境に優しく、海洋生物の保護にも繋がります。

3.クリーンで清潔
ガソリン式の船外機の場合、手や衣服、車のトランクが船外機のオイルや燃料で汚れ、後片付けが大変だとよく言われます。一方、電動船外機はガソリンやエンジンオイルが一切使用しないので、毎回の操船は清潔で、手や衣服、車を汚すことはありません。

4.メンテナンスフリー
ガソリン式の船外機は、運転時間が約100時間または、1年ごとにメンテナンスが必要です。次のメンテナンスまであと何時間残っているか、把握する必要があります。電動船外機は、ブラシレスダイレクトドライブモーターを搭載しているため、ガソリン式の船外機のような、メンテナンスが不要です。

5.始動が簡単
ガソリン式の船外機は、リコイルスターターを使用して点火します。チョークレバーの調整など、基本的な手順で行う必要があります。冷間始動の場合は、バルブを開き、燃料タンクのキャップをしっかりと締める必要があります。一方、電動船外機は、スロットルを回すだけの簡単な操作で始動することができます。

電動船外機のデメリット

1.入手コストが高い
電動船外機の入手コストは、ガソリン式の船外機より高額です。ブランドにもよりますが、価格は2倍~3倍以上します。

2.長距離運転に向いていない
電動船外機はバッテリーの充電が切れると運転することができないので、長距離運転する場合は、事前に予備バッテリーが準備するか、もしくは電気を供給する仕組みが必要です。

まとめ

電動船外機は環境に優しい船外機で、静音性に優れた次世代の船外機として注目されています。ボート体験の選択肢の1つとして検討してみては、いかがでしょうか。今後、技術開発の進展により、さらに性能や機能が向上していくことが期待されます。

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