エレキ(エレキモーター)とは
動画・SNSで「エレキ(エレキモーター)はパワーが弱い」と言われているのをよく目にしますが、電動船外機とエレキは厳密に言うと全く違うもので、エレキのパワーが弱いのは当然のことなんです。
エレキモーター/トローリングモーター(通称エレキ)は比較的低価格で初心者の方に幅広く認知されているかと思います。「電動船外機」と検索するとエレキのページがヒットしてしまうこともあり、「電動船外機=エレキ」と誤認してしまうような状況にあるのが現状です。
エレキモーター(トローリングモーター)は、ボートの進行速度を維持したり、静かに進むための補助動力装置。釣りなどのアウトドア活動でよく使用されます。厳密に言うと電動船外機とは違うものです。
以下にエレキモーターに関する重要な情報をまとめました。
1.種類
エレキモーターは大きく操作方法で分けると2種類あります。1つは手で操作するハンドコントロール(ハンドコン)、もう1つは足で操作するフットコントロール(フットコン)があります。最新のモデルでは、リモートコントロールやスマホアプリで連携して操作することも可能です。
2.動力源
エレキモーターは、主に電気式の動力源です。電気式のエレキモーターは静かで環境に優しく、操作も簡単です。
3.バッテリー
エレキモーターはバッテリー駆動です。使用時間や出力に合わせて適切な容量のマリンバッテリーを選ぶことが重要です。
エレキモーターの選択には、ボートの種類や使用状況に合った適切なモデルを選ぶことが大切です。購入前に十分な情報収集を行い、専門家のアドバイスも活用することをおすすめします。
電動船外機とは
電動船外機とは、ボートや船に取り付ける電気をエネルギー源として設計された電気推進装置の一種である。船外機に内蔵されたリチウムイオンバッテリーを動力源として、電気モーターでボートを推進させます。
従来のガス式船外機と比較すると、電気式船外機にはいくつかのメリットがあります。騒音が少なく、排気ガスも出ないため、水路の汚染や騒音公害を軽減することができます。また、可動部品が少なく、オイル交換の必要がないため、メンテナンス頻度も少なくて済みます。
電動船外機には、漁船用の小型トローリングモーターから、大型船や商船に適した大型モーターまで、さまざまなサイズと出力があります。電動船外機の航続距離は、バッテリーの容量とモーターの出力に依存し、より大きなモーターとより大きな容量のバッテリーでより長い航続距離を得ることができます。
電動船外機は、電動ボートの技術とインフラが改善されるにつれて、従来のオイル式船外機に代わるクリーンで効率的な選択肢として、ますます人気が高まっています。
エレキと電動船外機の違い
エレキモーターは短距離移動やボートをステイさせる場合に使用します。
低速で静かにトローリングして釣りができるように出力、推進力が小さいのが特徴です。
一方で、電動船外機は推進することを目的で作られているので、
エレキモーターよりも出力、推進力が大きく長距離移動が可能です。
電動船外機のメリット・デメリット
電動船外機のメリット
(1)静かで環境にやさしい
電動船外機は、ガソリンエンジンのように騒音や排気ガスを出さない電気式のエンジンです。ボートを電動化することで地球温暖化の原因となるCO2の排出を防ぐので、SDGsや脱炭素化に貢献する環境に優しい運転ができます。特に湖や川などの自然環境での使用に適しています。
(2)手軽で簡単に運転できる
電動船外機は、ガソリンエンジンに比べて操作が簡単で、手軽に運転できます。エンジン始動も簡単で、オートマチック式のスロットル操作により、誰でも簡単に運転することができます。
(3)メンテナンスが簡単
ガソリンエンジンに比べて、メンテナンスが簡単で高度な専門知識が必要なく、オイル交換やエンジン調整などの手間がありません。また、電動船外機は部品が少なく、壊れにくいため、長期間安定した使用が可能です。
(4)長時間運転が可能
電動船外機は、充電式バッテリーを使用しているため、長時間運転が可能です。バッテリー容量によっては、最大数時間の運転が可能で、燃料が切れる心配がありません。
(5)コストが安く済む
電動船外機は、ガソリンエンジンのようにオイルを使用しないため、コストが安くなります。初心者や趣味でボートを使う方におすすめです。また、長期的に見てもメンテナンスコストや燃料費が抑えられるため、コスト面でのメリットがあります。
電動船外機のデメリット
(1)電池の寿命がある
電動船外機は、使用するバッテリーに依存しています。バッテリー寿命が短い場合、ボートの使用時間が制限されます。また、充電に時間がかかることがあります。
(2)出力が少ない
電動船外機は、ガソリンエンジンと比べると、少ない出力しか発生しません。例えば、強い風や激しい潮流に対しては、十分な推進力を発揮できない場合があります。
(3)高度な防水性能が必要
電動船外機は、防水性能が必要です。濡れた状態で使用すると故障の原因となることがあります。
(4)価格が高い
電動船外機は、ガソリンエンジンよりも高価な場合があります。また、バッテリーの交換が必要になることがあります。
(5)静音性によるリスク
電動船外機は、静かな運転音が特徴です。しかし、静音性が高いため、他の船舶や漁師などに気付かれにくく、事故の危険性がある場合があります。
キサカダイレクトの電動船外機
キサカダイレクトではMERCURY、ePropulsionの電動船外機を取り扱っています。
世界市場シェア1位の船外機メーカー、Brunswick社のMERCURYエンジン。MERCURYの電動船外機AVATORは、洗練されたデザインで、誰でも気軽に楽しめるように設計されています。
電気推進システムを開発しているepropulsion社。電動船外機やSUPボートに取り付ける電動フィンなど海洋生物や環境に優しい持続可能な製品を製造し続けています。
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